
東大阪市立総合病院 看護局長・認定看護管理者
看護師をしていた姉の影響が大きいです。高校卒業前でも何も決めていない私を、心配した母が「手に職をつけ自分で立てるように」と背中をおしてくれたことも、今思えば看護師になったきっかけでした。
看護学校を卒業した後は就職せずに、しばらくして結婚・出産で2年間は主婦業・育児を楽しみました。
再就職にあたっては家庭と仕事の両立ができるように自宅から近い病院を探しました。当時の東大阪市立中央病院は30分の通勤圏内にあり27歳で中途採用になりました。主婦と看護師の両立は大変でしたが、こうして続けてこられたのは、家族の協力と現場で尊敬できる看護師長と良い仲間に出会えたからだと思います。
最初の看護師長はとても厳しい方で、よく怒られたし、意見の食い違いからケンカもしました。「本気」の姿勢が私には逆に気持ち良く感じられました。
職場の仲間たちと自宅での食事会に招いていただいたときも、細やかなおもてなしが心地良かったのを覚えています。
退職され70歳を迎えられた今も何気なく時折病院に来て元気な顔を見せてくださいます。そのあたたかさが嬉しいです。
看護は人柄であり、人格でもあると思います。それに知識と技術を持ち合わせていなければ看護の仕事はできないと思っています。「かわいい」とか「かわいそうだから」と言って、感傷的にずっとできる仕事ではないです。自分の仕事の役割を意識しながら患者・家族の方へ向き合い良い、人間関係のプロセスを築けて、あたたかな関係をたもつことができたら良い看護といえると思っています。
当院の波多丈病院長がいつも講演のあいさつで言っておられる、“東大阪市の自慢と誇りに思うもの”が4つあります。
一つ目は、日本の生産業を支える中小企業が集まる人情ある“モノづくりのまち”。
二つ目は、多くの歴史ファンを持つ作家の司馬遼太郎さんが住居を構え、散歩された八戸ノ里界隈にある“司馬遼太郎記念館”。
三つ目は、日本全国の高校生ラガーマンたちの夢がぶつかり、希望が駆ける冬の“花園ラグビー場”。
そして四つ目が、51万の市民の健康を守り、支援するあたたかな病院“東大阪市立総合病院”です。
地域との連携の中でお互いがそれぞれの使命と役割と機能を果たし、市民に愛される病院であり続けることを目指しています。
いろんな助産師、看護師がいて、さまざまな経験ができると思っています。古来中国の考え方で「性善説」と「性悪説」がありますが、どちらかといえば私は、「人は善である(=性善説)」ということを信じて、チームの仲間や後輩と一緒に仕事をしていきたいと思っています。
ひとりの看護師として「看護とは何か」、看護の対象となる人々に対して「どうしたらいいのか」を一生懸命に悩み、苦悩しながら自分なりの看護を仕上げていけるように「あせらず、あわてず」で積み上げていってほしいです。
一語一語、ゆったりと丁寧に言葉を選んでお話される、山森看護局長。
穏やかな表情と語り口の中には「仕事に対するシビアな姿勢」が垣間見え、取材記者も思わずドキリ!しかし生憎の悪天候(取材当日は台風)で訪問した取材記者に労いの言葉をかけてくださったり、取材後は趣味の読書や写真の話で盛り上がり、おすすめの展覧会情報を教えていただいたり。
山森看護局長の背後には「自分に厳しく、人には優しく」…そんな一本の「柱」が見えたような気がしました。
| 東大阪市立総合病院 |
法人概要 |
| 本部所在地 |
〒578-0947 大阪府東大阪市西岩田3丁目4番5号 |
| 運営病院・施設 |
東大阪市立総合病院 |
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