
宗教法人 在日本南プレスビテリアンミッション
淀川キリスト教病院 看護部長
高校のクラスメイトに看護師を目指す友人がおり、彼女の影響で看護学校に入学しました。
でも正直なところ、入学してしばらくは将来看護師になるという実感があまりありませんでした(笑)
他の人のように小さい頃から憧れていたわけでもなく、また親を含めた周囲の皆には「看護師は苦労をするのでならないほうがいい」と言われていたりもしたので、看護知識の勉強だけを学ぶために通学していた時期もありましたね。
だけど…そんな自分を、実習で出会う患者さんとの関わりが変えてくれました。
「関わり」と一言でいっても人によって色々な方法があるかと思いますが、私のスタイルは「患者さんの存在の中に入っていく」というもの。
患者さんが好きなものを好きになり、嫌いなものを嫌いになり…患者さんと同じ視線で物を見て、同じように感じる。そんな家族のような親近感でケアをしていたんです。
機会を経るごとに、看護師でなければ味わえない「楽しみ」や「喜び」というものを自然と感じるようになっていきました。

看護師になって2~3年目の頃でしょうか。重度の喘息症状を持つ、ある患者さんと出会いました。
心不全も併発していたその方は、救急車で搬送されては緊急入院することも多く、私たちも繰り返しケアをしていました。
そんなある日…。
一時的に症状が軽快した際にその方から出たのは「心の平安を得たい」という言葉でした。
はっとしましたね。私は何よりも「身体」をまず優先して治していきたいと思っていたので、その言葉にはずいぶん考えさせられました。そして「私にできることは何だろう」と模索した結果、心の平安について書かれている本をお渡しすることにしたんです。
後日、その方から感謝の言葉を頂きました。「何度も読みました。本当は自殺しようとしていたけど、この本を読んで救われました」と。その後、以前はあれだけ頻繁だったその方の入院がパタリと2年ほど途絶えるようになったんです。気になって伺ってみると、顔色も表情も良くなり、元気そうなその方の姿を見ることができました。
「病気を治すためには、身体を治すだけではなくて魂のケアも必要とする」ということを、この時に私は心から実感しました。
「単に優しいだけでも駄目。単に治すだけでも駄目。深い愛がなくちゃ」ということを感じ始めていた頃でもあり、その想いが確信に変わった出来事です。一皮むけた瞬間ですね。この感覚が、今でも看護観として私の中で強く生きています。

まずは、ホスピスです。当院は国内で2番目にホスピスケアを提供し始めた病院であり、この考え方は病院の理念である「全人医療」にも繋がります。
全人医療というのは、からだとこころとたましいが一体である人間(全人)に、キリストの愛をもって仕える医療のこと。
人間は身体的・精神的・社会的・霊的な要素をもつかけがえのない存在であるという前提のもと、医療・看護を通してキリストの愛を伝えていきたい。特に「たましい」については存在意義に関わる部分なので、しっかりケアをしていきます。
そして、理念から出発し、それを具現化するために看護師、医師がどうあるべきか常に考えながら動く。それによって、前出のホスピスの提供だったり、日本で初期の医療社会事業部の設置だったり、日本の医療界に対する先駆的な発信に繋がるのです。それが当院のこだわりですね。
そして、看護部の理念であるTender Locing Careを大切にしています。これは、その人ごとの価値観・考え方を尊重したケア/キュアをすることです。病院全体で共有して実施していますが、特に看護部では熱心に指導しています。
当院の看護部は、とても刺激を受けることが多い環境だと思います。開設時の院長・看護部長がアメリカ人だったこともあり、全体的にオープンで、何か発案したら通るようなそんなボトムアップの風土があるんです。今でも、「現場」には主体性があります、オープンマインドは当時と全く変わりませんね。
病院の理念に賛同して看護してくれる人。「魂をケアする」というマインドを持った方が理想ですね。
また、看護師としての人生と、自分個人としての人生の両方を大切にできることも求めたいです。
妻として、母として、夫として、父として(当院には12人の男性看護師がいます)の立場も大事にしてほしいんです。そして、職場だけではなくて、自分の暮らす地域や社会においてしっかりとその責任を果たしていってほしい。
私はそんな、「人間として成熟した人」と一緒に働き、お互いに刺激しあい切磋琢磨しながら成長しあっていきたいと思います。
「看護師であることが人間を育て、人間であることが看護師を育てる」
私はそう考えています。
だから、人間としても、看護師としても成長できる環境を用意して、お待ちしています。
具体的には、働きながら学校に行きたいとか、キャリアアップを希望しているとか、趣味に生きたいとか、家庭を大事にしたいなどなどの、看護師が一人の人間として活躍するための目標を叶えられるような環境ですね。
看護の技術が日進月歩なのと同じように、人間の価値観もどんどん変化・多様化しているのですから、一つの枠にあてはめるのではなく、一緒に相談しながら決めていきたいと思います。
ちなみに私も、経営知識を学ぶためにビジネススクールに通ったんですよ。看護部長を担う上で、経済や経営の観点から看護業界を見たいと思って。2年間、根性で通いました(笑)。
そんな風に、それぞれの看護師がそれぞれの目標に向けて成長できる風土のもと、あなたも一緒に働いてみませんか。
| 宗教法人 在日本南プレスビテリアンミッション |
法人概要 |
| 本部所在地 |
〒533-0032 大阪市東淀川区淡路2-9-26 |
| 運営病院・施設 |
淀川キリスト教病院 |
|
|