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看護部長インタビュー 看護部長に聞く、理想の看護師の姿
このコーナーでは各病院で活躍中の看護部 長に自身の看護観や働く病院の魅力などを 語っていただきます。
インタビュー一覧
医療法人社団 青葉会 一橋病院 看護部長 小川清美
医療法人財団 富士病院 看護師長 佐野静子
医療法人社団青葉会 小平中央リハビリテーション病院  看護部長 渡邉八重子
医療法人社団 伊藤病院 看護師長 松下 さと美
社会福祉法人 埼玉慈恵会 埼玉慈恵病院 看護部長 新井 久栄
医療法人社団三医会 鶴川厚生病院 看護部長 中澤 美奈子
医療法人社団 大慈会 慈秀病院 看護部長 三武 絹江
医療法人財団 アドベンチスト会 東京衛生病院 看護部長・認定看護管理者 鈴木 啓子
独立行政法人 国立病院機構 神奈川病院 看護部長 石川典子
国立循環器病センター 看護部長 山田 泰子
財団法人愛世会 愛誠病院 看護部長 大塚 泉江
JA愛知厚生連 海南病院 看護部長 日紫喜 信子
医療法人財団厚生協会 東京足立病院 看護部長 森 はなこ
医療法人 行岡医学研究会 行岡病院 看護部長 高山 妙子
武田病院グループ 看護人材センター センター長 垣内 佐代子
JA愛知厚生連 豊田厚生病院  看護部長 細井陽子
救世軍ブース記念病院  看護部長 安達 富美子
財団法人船員保険会 大阪船員保険病院  看護部長 濵道 千鶴代
医療法人社団善衆会 善衆会病院  看護部長 小島恵津子
医療法人 徳洲会 茅ヶ崎徳洲会総合病院  看護部長 八木沼 正子
宗教法人 在日本南プレスビテリアンミッション 淀川キリスト教病院  看護部長 福田 峰子
医療法人 明芳会 横浜旭中央総合病院 看護部長 若林 眞佐子
東大阪市立総合病院 看護局長・認定看護管理者 山森美智代
医療法人仙養会 北摂総合病院 看護部長 伊藤照美
独立行政法人国立病院機構 京都医療センター 看護部長 森田 文
社会福祉法人恩賜財団 大阪府済生会富田林病院 看護部長・認定看護管理者・大阪府看護協会府南支部理事 森 弓子
国家公務員共済組合連合会 枚方公済病院 看護部長 橘 朱実
社会医療法人 和交会 太秦病院 総看護師長 平野由香
医療法人寿会 富永病院 看護部長 山口裕美子
医療法人山紀会 山本第三病院 看護総師長 本田美津子
社会医療法人生長会 ベルランド総合病院 理事・看護部長 山田敬子
医療法人 横浜博萌会 西横浜国際総合病院 理事・看護部長 奥田 都
医療法人社団 創造会 平和台病院 看護部長 平井明子
JA愛知厚生連 江南厚生病院 看護部長 長谷川しとみ
国家公務員共済組合連合 大手前病院 看護部長 立岡サチ子
医療法人 同愛会 小澤病院 看護部長 福元 和子
JA愛知厚生連 安城更生病院 看護部長 神谷 正湖
社会福祉法人 恩賜財団 済生会 愛知県済生会病院 看護部長 雨森 貞子
国家公務員共済組合連合会 名城病院 看護部長 野村 裕子
国立長寿医療センター病院 看護部長 寺西 正美
医療法人社団 健育会 西伊豆病院 看護部長代理 福永幸子
社団法人全国社会保険協会連合会 川崎社会保険病院 看護部長 東海林 智子
医療法人 徳洲会 名古屋徳洲会総合病院 看護部長 大山 宣子
総合健診センターヘルチェック 主任 佐伯 愛
大和市立病院 看護部長 山田谷 節子
医療法人社団 愛心会 葉山ハートセンター 看護部長 水附 裕子
医療法人 誠人会 与田病院 看護部長 佐藤 眞弓
社会福祉法人 浴風会 浴風会病院 看護部長 田村京子
医療法人 清水会 鶴見緑地病院 看護部長 桂 ミカ
昭和病院組合  公立昭和病院 看護部長 吉田ちえ子
医療法人財団 興和会 右田病院 看護部長 内田 百合子
財団法人河野臨床医学研究所附属 第三北品川病院 看護部長 西村 貴子
医療法人社団 普照会 井上記念病院 看護部長 百瀬徳子
医療法人社団  庄和会  庄和中央病院 看護部長 楳本美保子
医療法人社団 東光会 北総白井病院 看護部長 山本真由美
医療法人 明芳会 横浜新都市脳神経外科病院 看護部長 重田京子
医療法人社団 明芳会 新戸塚病院 看護部長 寉見康子
小田原市立病院 副院長 看護部長 熊谷 久子
医療法人社団 青葉会 牧野記念病院 看護部長 長谷川 美枝子
医療法人社団 愛信会 佐倉中央病院 看護部長 石橋 智恵
医療法人蒼龍会 武蔵嵐山病院 看護部長 栗原 俶子
独立行政法人 国立病院機構 千葉東病院 看護部長 永田 郁子
医療法人財団 荻窪病院 副院長 看護部長・認定看護管理者 山田喜久子
狭山病院 副院長・認定看護管理者 水野たつ子
聖マリアンナ医科大学4病院 ナースサポートセンター長(統括看護部長) 陣田泰子
*インタビュー先法人の都合により、掲載を取り下げさせていただく場合がございます。

救世軍ブース記念病院  看護部長 安達 富美子 看護は泥沼のなかの宝を探すようなもの。

救世軍ブース記念病院  看護部長
【著書】
『燃え尽きないがん看護』医学書院
看護師を志したきっかけ

高校卒業後、すぐ就職しましたが、2~3年で寿退社していく同僚たちを目の当たりにし、“長く続けられるやり甲斐のある仕事をしたい”、と思い看護学校に入学。卒業後は、国立病院のがん看護で臨床の基本を体得、次第に看護の重さと意味に目覚めてきました。その後、看護教育(約9年)に関わり、実践の理論との繋がりを思考する体験を重ね、臨床と教育を行き来。看護の仕事の“凄さ”を思うこのごろです。

自身の看護観

私の看護観は“意図的な看護”。
患者さんをパッと見たとき、現在の健康レベルを判断でき、情報から今までの生き方から今後の課題を、健康を守る視点から見抜くことができ、その方に必要な看護をきちんとできるということ。そんな私の看護観を象徴するSさんとのエピソードをお話します。

ショートステイの経験のある老人病院への転院が決まり、「あそこに入院するともう家には帰れなくなる。死んだほうがマシだ」と涙を流されていたSさん(83歳)に出会いました。転院はお嫁さんが仕事を辞めたくないのでSさんの面倒をみる家族がいないという理由から。私は両者の希望をなんとか両立する方法はないかと模索しました。自宅に手摺りを設置して歩きやすく。昼食はお弁当と魔法瓶で用意。ヘルパーさんの活用の仕方。高校生の息子さんには入浴の介助を分担・・・意味のある体験になるわよ。そんな話までしながらお嫁さんに無理がなく、Sさんも幸せになれる方法を提案。最終的にお嫁さんが(在宅介護を)やってみます!と言って下さりSさんはご自宅で療養されることに。「在宅で無理があればすぐに連絡して下さいね」とお嫁さんに重々伝え、Sさんは無事退院されていきました。

2年ぐらい経った頃、お嫁さんに街で偶然お会いして「まだあの生活を続けています。おじいちゃん元気ですよ」と、声をかけられました。「あの時、誤った選択をしないで良かったと思っています」との言葉に、諦めず積極的に介入してよかった、わかってもらえたと、看護の醍醐味!を味わえた瞬間でした。

看護師は創造力が必要な仕事。そして人の人生にものすごく影響を与えます。ご家族も含め、どのような方法をとったら課題がクリアできるか、健康上の支援を通してその人の幸せを創造します。能動的、創造的なナースになるためには誰かに言われたことしかできないようではだめ。自分の頭で考えることが必要です。頭で考えたことを意図して行えるかが本当の意味での“意図的な看護”ではないでしょうか。しっかりした看護観がなければきっと場当たり的な看護しかできないと思います。

救世軍ブース記念病院のこだわり

救世軍とは、1865年ロンドンのキリスト教会牧師ウイリアム・ブ-スが始めたキリスト教の宗教・社会福祉活動団体です。3S(Soup食事・Soap清潔・Salvationキリスト教による魂の救い)を活動の目標に世界118カ国で活動しています。日本では1895年に活動を始め、その医療事業の一つとして私たちの病院も大正5年に設立されました。社会に奉仕する病院として、一般病床(急性期)・療養病床(慢性期)・緩和病床(ホスピス)20床をもち,日本医療機能評価機関からも認定されています。300人の職員が歴史と信念に誇りを持って働いています。

よくキリスト教の方しか入職できませんか?と聞かれますが信者さんは当院でも一部です。ただ、病院に救世軍のチャプレンと呼ばれる牧師さんがおり、患者さんのために毎日病室に伺い精神的支えになるなどスピリチュアルな支援も行っているのは特徴的です。

病院全体で“その人と向き合う看護”が看護部のモットーです。急性期の病院と違いゆったりした時間の流れの中でお一人お一人と向き合う看護をしてゆきたいと思っています。

ともに働きたい看護師の人物像

ナースには状況をしっかり判断できるよう、分析・統合できる力と、”その人”に深い関心を寄せる熱い気持ちの両方が欲しいです。看護師全般に言えることですが、緩和ケア病棟では特に冷静さが必要です。自分の立場を客観的に見ることができる方。そこを考えることができないと感覚的な世界に浸かって一緒に泣いて一緒に苦しんでしまう。プロとして長くは続けられず、いわゆるバーンアウトしてしまうのだと思います。さっきまで一緒に泣いていた自分を「あそこで一緒に泣けて悲しかったけど嬉しくもあった。でも他にも患者さんがいるんだし…」と冷静に気持ちを切り替えられることも求められるのです。自分一人で想いを背負うと苦しくなるので「~って言われ何も言えなかったの」など仲間とオープンに言葉で表現できることも必要と思いますよ。

看護師として働く方へのメッセージ

昔、先輩看護師が患者さんのことや自身の看護観について時間を惜しまず熱論している様子をみて、なぜあんなにアツく語れるのだろうと不思議に思ったものです。「看護師は真面目な人が多く、仕事は厳しい…」始めは看護師という仕事がそんな風に見えましたが、自分の体験について、同僚・友人と論議をしたり理論を学んだりする中で自分の看護論の考え(看護観)が明確になってくると看護はとても面白くなってきました。多くの看護師が困難を乗り越え汗をいとわず働く姿を本当に美しいと思います。看護をやっている自分たちがその面白さ、楽しさをもっと外に向かってもっとPRすべきだと思います。

私が尊敬する薄井坦子先生(現:宮崎県立看護大学学長)は看護の魅力を“泥沼のなかの宝を探すようなものだが、いったん手にした者はその魅力を忘れることはない”とおっしゃっています。あなたにも泥沼のなかの宝がきっと見つかるはずです。あきらめず、燃え尽きず、看護の仕事を続けて多くの方に看護の魅力を伝えてほしいです。


宗教法人救世軍
法人概要
本部所在地 〒166-0012 東京都杉並区和田1-40-5
運営病院・施設 救世軍ブース記念病院
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