クリニックに転職希望の前に！
知っておきたいクリニック勤務のメリット、デメリット

『クリニックは夜勤もないし、病棟勤務よりは負担が少なそう。』
クリニック勤務にそんなイメージを持っていらっしゃいませんか？
実際、『病院と比べて楽そう』という理由からクリニックを転職先に選んでいる看護師さんは多くいらっしゃいます。
もちろんクリニック勤務は「夜勤がない」「日祝休みで休みが固定」「患者さんに寄り添った看護ができる」など、魅力も沢山ある働きやすい職場の一つでもあります。

ただメリットが色々とあるように、クリニックにも知られていないデメリットも数多くあります。果たしてクリニックに転職を検討されている皆さんが、病棟勤務より、他の施設より働きやすい魅力的な職場と言えるのでしょうか。
デメリットを知らないまま入職を決めてしまうと「こんなはずじゃなかった」と後から後悔をすることも。ポジティブなイメージだけでなく、しっかりとデメリットも理解した上でクリニックへの転職を考えましょう。

『楽そう』というイメージがあるクリニック勤務ですが、実は知られていないこんなデメリットがあります。

● 実は給料が安い。退職金やボーナス、社会保険がないところも！ 規模が大きい病院や中規模な病院だと退職金制度があったり、賞与支給が当たり前だったりと比較的従業員に対しての制度が整っています。対し、クリニックは個人経営の場合が多く、退職金の制度や福利厚生、賞与などはそのクリニックによって異なり、制度自体がない職場もあります。
また病院から転職した場合、夜勤手当や諸手当がなくなるため給料が大幅に下がってしまう可能性もあります。

● 雑用など看護業務以外が多いため残業発生することも！ クリニックは入院可能数が無床もしくは19床以下の小規模な医療施設を指します。
そのため従業員の人数も限られたものとなり、街中によくあるクリニックは医師+看護師やスタッフの数名で運営している所がほとんどです。
中には受付業務を看護師が行う職場もあり、病院勤務では分散されていた雑務や清掃などの仕事も看護師が担うケースも少なくありません。診察の補助や採血や注射などの看護業務をこなし、さらに雑務をこなすとなると就業時間内では終わらず突発的な残業が発生することも。

● 教育制度やマニュアルが整っていなかったりする 上記で記載した通りクリニックは少人数で運営しており、看護師の人数も平均的に2名程度と言われています。
そのため日々の業務をこなす事が最優先となり、マニュアルを整備する時間がなかったり、新人看護師にマンツーマンで教える余裕がなかったりと新人への教育環境が整っていない職場も多く存在します。
それゆえに経験が浅くマニュアルがないと対応できない人や先輩社員にしっかりと教えて貰わないと対応できない人には厳しい環境と言えます。

※基本的には即戦力が求められる職場です。

● デメリットはクリニックの種類によってさまざま！ クリニック、と一口に言っても透析クリニック、美容クリニック、一般的なクリニックなど種類は様々です。
また、地域や時期的要因によっても異なりますので一概には言えません。